メディア掲載 【衣・食を軸に循環の仕組み】(繊研新聞2016/6/16付)

2016年6月17日

【繊研新聞】2016/6/16付「衣・食を軸に循環の仕組み」
以下引用。

害獣の鹿を有効活用するメリケンヘッドクォーターズ

野生動物による農業や林業への被害は全国で社会問題化している。
神戸で専門店を運営するメリケンヘッドクォーターズ(入舩郁也社長)は鹿にまつわる衣・食のプロジェクトを進め、害獣問題の解決に挑む。

【ビジネスとして成立】
地元の兵庫県で頭数調整のため処分され、ほとんど廃棄される野生のニホンジカの副産物の有効活用を目指す。鹿の皮はもちろん、角、肉までまるごと再利用し循環させる仕組みを作り上げた。
入舩社長は「ファッション業界にとっては重いテーマだが、単なるボランティアで終わらせたくない。社会の人の役に立つことが、ビジネスとして成立する」との信念がある。
同社は神戸を拠点に「ハイカラブルバード」などの洋服屋を数店と鹿肉専門の「鹿鳴茶流入舩」などの飲食店も運営する。
東京にもショップ兼オフィスを持ち、9年前からオリジナルブランド「ボガボガループライン」では野生で処分された鹿革を活用した日本製のカジュアルウェアを全国に卸販売している。
鹿革でいきなりバッグや靴を作るのではなく、シャツのボタンやジーンズのパッチで使った。これらのパーツは姫路で白なめし加工した後、丸く型抜きする工程などは障がい者が働く作業所で作られる。角もアクセサリーとして再利用している。

【多分野のつなぎ役】
鹿を一頭丸ごと活用するプロジェクトは次のステップへ踏み出した。イタリアの合同展「ミペル」に出展し、エシカルなどのビジネスモデルが海外バイヤーに高く評価された。
16~17年秋冬から野生の鹿革のバッグやポーチ、カフリンクス、靴を開発した。狩猟用の薬莢を部分使いした指輪やネックレスなども作った。
食の分野でも幅広い層に味わってもらうため、「タンシチュー」「ハツしぐれ」などの鹿の希少部位の加工食品も販売する予定。
「鹿の肉を食べる、革を着る・身に付けるの両軸で事業を発展させることで適正な循環が可能になる」(入舩社長)と見ている。
害獣問題を解決するには様々な分野で多くの人手が必要だ。猟友会は高齢化で駆除が追いつかない。革をなめす業界も後継者不足に悩む。
入舩社長は6月、野生鹿の有効活用が目的の「ひょうごニホンジカ推進ネットワーク」の会長に就任した。
「幅広い分野で問題意識を共有し、一歩ずつ課題解決を進めていくためにファッションがつなぎ役になれる」と強調する。

http://rokumeisaryu.com/
http://www.bogaboga-loopline.com/




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